ビジネスマン以外にもお勧め。【 「人物力」養成講座 】 人はあなたのここを見ている。
自動改札で、ICカードをたたきつけるようにして、通り抜けていないか? 本書を読むと、思わず自分の行動を振り返ってしまう。
本書でいう「人物力」の定義は、死後を含めて「長期間にわたって尊敬される人」の意味。内容を見てみると・・・
▼ 特徴を一言でいうと
行動を変え、意識を変え、「人物力」を上げよう!
この養成講座シリーズの特徴でもあるが、非常に読み易く、「具体的にどう行動すれば良いのか」が書かれており、実践しやすい内容だ。本のタイトルに、ビジネスマンのためのとあるが、特に「人物力」に関しては、万人向けのテーマなので、ぜひ主婦や学生の方にも読んで頂きたい一冊となっている。
▼ 目次
はじめに
第1部 <人物>の見分け方
第1章 人物力とは何か?
・わたしが考える人物力 12の要件
第2章 <人物>をどうやって見分けるか?
1. 街なかで見かける人を「見分ける」
2. 初対面の人を「見分ける」
3. 職場で<人物>を「見分ける」
4. つきあいのなかで<人物>を「見分ける」
第2部 <人物>になる方法
第3章 心理学から見た「人物力」
人物力を上げるキー① ストローク
人物力を上げるキー② 快適ゾーン
人物力を上げるキー③ 心理バリア
人物力を上げるキー④ レッテル
人物力を上げるキー⑤ エニアグラム
第4章 人物力養成 8つのステップ
あとがき
第1部では、<人物>の見分け方が具体的に記述されており、「人の振り見て我が振り直せ」という格言が思い浮かぶ内容。第2部では、<人物力>アップのための考え方・具体的行動が記されている。
なお、本書では、以前ベストセラーとなった、『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』が紹介されており、未読の方は、こちらも合わせて、お勧めしたい。
9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫) 鈴木 秀子 PHP研究所 2004-01-06 |
エニアグラムは、心理学でありながら、人間学でもあるので、『ビジネスマンのための「人物力」養成講座』と通じる点も多い。
▼ ピックアップフレーズ
行動を見れば、人物が分かる。行動を変えれば、人物力が上がる。(P5 はじめにより)
[人物力 12の要件の一つ] ①細かいことに気づき、心配りができる。(中略) 「大胆」であるとともに「細心」であることも大切です。 (P29)
わたしも講演などでつい自慢話をしたくなるのですが、ほんとうにできた人というのは、自分の自慢はしません。その代わりに人を褒めます。(P130)
約束したことは、小さなことでも必ずメモする習慣をつける (中略) つきあえばつきあうほど尊敬される人物になりたいものです。(P133)
<人物>と呼ばれる人には、たいていおもしろい面があります。なにかおもしろいことを言ってやろう、楽しませてやろうとしているからです。(P140)
普段、仕事や育児などの「日常」で追われていると、なかなか自分を見つめなおす機会が持てないのではないか。本書を読むと、「自らの生き方や、信念を見つめなおす」 よい契機になるだろう。なお、下記の講演会が開催されるとの事なので、こちらも注目だ。(私も、参加させて頂くので、今から楽しみである)
◆『ビジネスマンのための「人物力」養成講座』刊行記念 小宮一慶講演会
ディスカヴァー社長室blog: 2/3(金)小宮一慶さん「人物力養成講座」ブッククラブ開催します! ●田中
[講演会参加後。2/5 追記]
小宮氏の「ゆったりとしたユーモア溢れる」お話し方が印象的。「面白くて為になる」講演だった。本では「意味」を、講演では「意識」を伝えることを重視しているとの事で、本の内容が、より深く分かり有意義であった。
▼ 参考リンク
・小宮コンサルタンツ 経営コンサルティングのプロフェッショナル
ビジネスマンのための「人物力」養成講座 (ディスカヴァー携書) 小宮 一慶 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011-12-29 |
関連する記事