【本】どんなに幸せな家族でも必ずモメる!『磯野家の相続』


世の中には、知っておいて損は無いことが多いが、「相続」もその一つだろう。いや、余計な事で苦労しない為にも、知っておきたい知識だ。

 

特徴を一言でいうと

磯野家をモデルにして、分かりやすく相続が学べる本

 

目次

第1章 これだけは絶対に押さえる!相続の基礎知識

-1.波平、安らかに永眠-。そのとき、磯野家では何が起こる?

-2.誰が、波平の遺産を受け継ぐ?未亡人のフネ、頭を悩ます・・・

-3.もしも、サザエが波平よりも先に・・・。タラちゃん、「代襲相続」をする

-4.波平に、まさかの借金発覚!どうする?磯野家

-5.「どうして、ボクだけが・・・」カツオ、相続権を奪われる!

-6.カツオ、ホッとひと安心・・・。「遺留分」制度で最低限の財産を確保!

-7.海平、なぎえの兄弟姉妹には発生しない「遺留分」の仕組みを解剖!

-8.カツオ、波平の新規事業に貢献!相続分に「寄与分」はプラスされるのか?

-9.「ワカメだけ、ズルい!」サザエとカツオの不公平感を解消する。

第2章 こんな人たちも遺産はもらえるの?ズバリ解説!

(2章以降も、磯野家を用いて、いろいろなケースが解説されている)

第3章 どうなる?相続承継をめぐる5つの疑問

第4章 最後の “ヤマ場” 遺産分割の話し合い

第5章 家族を守る「遺言書」を今すぐ準備しよう

第6章 ここに注意!「遺言書」の書き方&決まり事

 

磯野家をモデルにした解説は分かり易いが、それでも「相続は必要とされる知識が多い」というのが率直な感想だ。

 

 せんちえ注目ポイント

 1.死亡者の預金を、勝手に引き出してはいけない

例えば、波平が死亡した場合。波平の預金は、「相続者全員のもの」となるため、個人的には引き出してはいけない。こういった、基本的知識は、事前に知っておいたおきたい。

 

2.法律で定められた「最低限」の割合がある

「カツオに1円も相続させない。」と遺言書に書いても、最低限残さなくてはいけない遺産が決まっている。カツオは権利を主張することができるので、当然モメる場合が多い。遺言書を書く時は、あらかじめ「モメごとが起きづらい」ように、こういった知識を学んでおきたい。

 

 3.生前に、節税対策ができる。

これは、続編の『磯野家の相続税』に詳しいが、例えば、生前に孫に毎年100万円贈与(110万円以下は、贈与税の対象外)しておき、「相続の対象となる資産を減らしておく」ことなどが有効となる。

 

本書の帯には、どんなに幸せな家族でも必ずモメる!とあるが、

「ウチの家族は大丈夫!」「もめるほどの財産がないから」・・・。こうした楽観的な考えが、数多くの悲劇を生んでいるのも事実です。 (はじめにより)

 という事は心しておきたい。

 

葬儀などで肉体的にも精神的にも、疲れがたまる時期に、相続について考えるのは嫌なもの。人間の致死率は100%であるし、相続については、あらかじめ十分な準備をしておきたいものだ。