【本】30代も40代にも!『20代に考えるべきこと、すべきこと』國貞克則(著)
私は、「この人はいい!」と思った著者の本は、徹底的に読んで理解を深める方法を取っている。財務会計の分野では、「財務3表のつながり」を意識するのが良いと感じているが、著者の國貞克則氏が、財務会計以外の分野で記した、以下の書籍がもの凄くお薦めだ。
特徴を一言でいうと
小さくまとまるな。常識を疑って、自分の頭で考えろ!
Amazonでの内容紹介
会計の専門家でないにもかかわらず、技術職、人事担当、MBA取得、経営コンサルタントといった多くの仕事を経験したことが、ベストセラー『財務3表一体理解法』を生み出した――。
そう言い切る著者が、若いうちは仕事を選ばずに、目の前にある仕事に一生懸命に取り組むことで、自分の強みが次第に見えてくると説きます。
「やっぱり仕事が一番楽しい」と思えるようになるヒントが満載です。
「20代に」というタイトルがついてるが、30代の私にも非常に刺激になる。ビジネスマンに役立つ内容は多いが、人生に示唆を与える内容も多いので、あらゆる世代にお薦めしたい。
~20代に考えるべきこと、すべきこと 目次~
第1章 「仕事」を難しく考えない
第2章 自分の体で経験し自分の頭で考える
第3章 一生モノの勉強習慣を身につける
第4章 数学思考で仕事力を高める
第5章 人の上を行く仕事力を身につける
第6章 人とは違う道を行く
第7章 仕事のうえでの人とのかかわり方
第8章 キャリアデザインについて考える
おわりに
著者は、「ヘソ曲がり」とご自身でいうだけあって、常識とは違う考え方が、数多く紹介されている。全てを鵜呑みにしてはいけないが、本書を読むことで、自分の中の常識が揺さぶられると思う。
ピックアップフレーズ
世の中の多くの人は自分の頭で考えず、ただやみくもに常識を信じていますから、そういう人から見れば私は変人になってしまうのでしょう。 (P14)
嫌いなことをやることによって自分の守備範囲が広くなり、器が大きくなっていくと考えておいたほうがよいでしょう。若いうちは好きなことにこだわるより、自分の力を磨くことにこだわったほうがいい (P24)
どんな仕事にも共通する要素は次の二つだけ
① すべての仕事は問題解決である
② すべての仕事は人を通して行われる (P33)
自分で成果が出せなければ食っていけなくなる。これが現実の社会です。(P75)
人生は先が見えないからこそ面白い、先が見えないからこそ人生はワクワクドキドキする刺激的なものになるのではないでしょうか。先が見えてしまう人生って楽しいですか? (P86)
再読して見て改めて感じたのだが、この本は、「真面目な人や、安定志向」の人が読むと、「こんな考え方もあるんだ」と、刺激が多い本だと思う。一度読んだだけでは、誤読しやすい本と言えるかもしれない。非常に内容が濃いので、何度も読みたい本だ。
なお、この本は、2009年11月に、発売された本で、決して新しい本ではない。私は、「良い本を何度も何度も読み返して、行動につなげる事が大事」と考えでいるので、今後のせんちえBlogでは、本の発売時期に関わらず、有益な本をご紹介したいと思う。
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