【本】全米の大ベストセラー 『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』


私のように「翻訳本は、読みづらい本が多い」と感じる方もいると思うが、この本は非常に読みやすく面白い。内容も濃く、これからのビジネス社会を生きるヒントが詰まっている。

 

特徴を一言でいうと

モノが溢れる、豊かな時代に「何をすべきか」知恵が詰まった本!

Amazonでの内容紹介

21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか。本書はこの「100万ドルの価値がある質問」に初めて真っ正面から答えを示したアメリカの大ベストセラーである

 

目次

訳者解説 これからの日本人にとって必読の教則本 大前研一

[はじめに]  「専門力」ではない「総合力」の時代!

 

第一部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代

1.なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか

2.これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」

3.右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ

 

第二部 この「六つの感性」があなたの道をひらく

1.「機能」だけなく 「デザイン

2.「議論」よりは 「物語

3.「個別」だけなく 「全体の調和

4.「論理」ではなく 「共感

5.「まじめ」だけでなく 「遊び心

6.「モノ」よりも 「生きがい

 

構成も分かり易く、第二部で紹介されている「六つの感性」に関する記述も具体的で、(洋書や海外サイトも多数紹介されているが)参考になる箇所が多い。

 

 ピックアップフレーズ

要するに、これからは創造性があり、反復性がないこと、つまりイノベーションとか、クリエイティブプロデュースといったキーワードに代表させる能力が必要になっていくということである。 (訳者解説)

 

「ハイ・コンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力、などだ。 (P28)

 

次のように自らに問いかけてみよう。①他の国なら、これをもっと安くやれるだろうか ②コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるだろうか ③自分が提供しているものは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか (P102)

 

以前は、一つの分野で専門知識を身につければ成功が保証されたが、現在は、まったく異なる領域の仕事を同等の自信をもってこなせる人が、多額の報酬を手にできる。このような人々を「境界を越えられる人」と呼ぶことにする。 (P213)

 

「ユーモア」はそれ自体が、経営能力や心の知能指数、右脳半球に特徴的な思考スタイルなどを示す的確な指標である。 (P276)

 

注目度の高い本書は、Amazonで70以上のレビューが付いているのでこちらも参考にして頂きたい。2005年頃の刊行ながら、「5年先、10年先にも、さらに本書の価値が増すのではないか?」と感じさせる、非常に先見性に富んだ内容となっている。進路に悩む、高校生などの学生にもお薦めだ。