【本】ビジネスマン注目!『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城徹・藤田晋(著)


幻冬舎社長の見城徹氏と、サイバーエージェント社長の藤田晋氏の共著、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』が面白い。個性的な内容で中身が濃く、本をたくさん読む人にも、お薦めだ。

 

特徴を一言でいうと

ビジネスは、競争であり勝負だ。ビジネスマンの心構えが学べる一冊。

 

Amazonでの内容紹介

とてつもないビジネスマンの聖書が誕生した
小さなことにくよくよしないで、大きな仕事ができるわけがない!
何が大切で、何が無駄か? 見城徹+藤田晋の魂が紡いだ、あなたの臓腑をえぐる35の言葉

 

本書は、「見城氏の味のある自筆メッセージがあり、その後に、見城氏・藤田氏がそれぞれ解説をつける」見易い構成になっている。二人の解説という形によって、テーマが深堀りされていて面白い。

 

~ 憂鬱でなければ、仕事じゃない 目次~

まえがき  藤田晋

第1章  人としての基本

第2章 自分を鍛える

第3章 人心を掴む

第4章  人を動かす

第5章 勝ちに行く

第6章  成功への動機付け

あとがき 見城徹

 

言葉は、全部で35個。「小さなことにくよくよしろよ」「パーティには出るな」「苦境こそ覚悟を決める一番のチャンス」など、味わい深い言葉が満載。逆説的な内容も多い。

 

ピックアップフレーズ

僕の考えは、功利的だろうか?しかし、あらゆる人間関係は、細かい情が基礎になっている。(中略) 僕はGNO(義理、人情、恩)を知らなければ、何事もうまくいかないと思っている。 (P17 見城氏の言葉)

 

結局、仕事とは勝負なのです。勝とうとしなければ、勝てるわけがない。プロセスというのは、結果論で得られる副産物に過ぎないのです。結果を出せる人は、見た途端にわかります。目つきが違う。それは獲物を狙う、タカのように厳しい。初めから、勝ちに行こうとしている。(P36 藤田氏の言葉)

 

彼らは、本当の努力をしたことがないのだ。結局、人は自分のスケールでしか、物事をはかることができない。圧倒的な努力は岩をも通す。そのことを彼らは知らないのだ。知らないなら、知らないで結構。仕事は、つまるところ、競争である。(P73 見城氏の言葉)

 

あらゆる人間関係は、信頼で成り立っているのだ。守られなかった約束とは、ただの嘘である。軽々しく、守れない約束をする人は、そのたびに信用をなくしていると思え。(P111 見城氏の言葉)

 

仕事では、キーマンをおさえることが、信用を得る上でも大事な鍵となるのです。(P165 藤田氏の言葉)

 

“「極端」こそわが命” という言葉も紹介されているが、見城氏の言葉は個性的である。それを中和するように、藤田氏の解説も光っているように思う。厳しい言葉も多いので、好き嫌いが分かれる本かもしれないが、実績を残している方の言葉なので、ぜひ素直になって読んでみて欲しい。

 



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