【本】自分を味方に!『柳井正の希望を持とう』ユニクロ創業者 柳井正(著)


私は、人生で一番大切なものは「希望」だと思っている。(希望があるから生きていると言ってもいい。)今回、朝日新聞に連載されたコラムがベースになっている、ユニクロ創業者 柳井氏の本、『柳井正の希望を持とう』をご紹介したい。

 

特徴を一言でいうと

自分自身を味方にして、自分に期待すれば、必ず活路は開ける!

 

Amazonでの内容紹介

ユニクロのカリスマ経営者が、元気のない日本のビジネスマンに向けて語る仕事論。

人生は自分が主役だという信念を持ち、自分に期待すれば、どんなときでも 希望を持つことはできる。自分に期待して、自分が人より少しでも得意な部分を探し、一生懸命に磨くことで必ず活路は開ける。

業種、業界を問わず、すべての ビジネスマンに役立つ仕事に取り組む姿勢、ヒントが満載!

 

基本的は、ビジネスマン向けの内容だが、人生に示唆を与える内容も豊富。新聞の連載がベースになっていることもあり、万人向けで読みやすく、普段ユニクロを利用している、学生や主婦の方にもお薦めしたい。

 

~ 柳井正の希望を持とう  目次~

まえがき

第1章 自己変革を急げ

第2章 経済敗戦からの出発 

第3章 私の修業時代

第4章 基礎的仕事力の身につけ方

第5章 自己変革の処方箋

第6章 希望を持とう

危機に際してのリーダーの役割 - あとがきに代えて

 

第3章には、「私の修業時代」の記述もあり、UNIQLOをどうやって大きくして行ったかが分かる内容になっている。

 

ピックアップフレーズ

希望を持つには、人生は自分が主役だという信念、自分に「期待」するという姿勢が不可欠だ。「俺はつまらない人間だから」ではなく、「自分はこんなことができるのではないか」と自分自身に期待することだ。人より少しでも得意な部分を必死で探し、一生懸命に磨いていく。そうすれば、必ず活路は開ける。
若いうち、他人は誰一人として、あなたに期待していないかもしれない。だからこそ、最後の自分の味方は自分でなければいけない。希望を持とう。希望を持って生きていこう。 (P8)

 

つまり、不安とは将来に対して、漠然とした恐れを抱いているだけのものなのだ。 (中略) 一方、「危機感を持つ」とは、自分の状態や成績を客観的に評価しながら、慢心しないよう、努力を続けることだ。不安とは性質が違う。(P29)

 

わかるとは身に沁みることです。自分で体験して、これが原理原則なんだと実感しない限り、その後の行動指針にはならない。私は失敗を「知った」のでなく、失敗を「わかった」ことはよかったと思っている。大事なのは一度、失敗してもまた次の成功を目指すことだ。(P145)

 

自分の頭で考え、実行できる力をつけなければ生きていけない時代になっている。知識労働者をもって任ずるのであれば、付加価値をつけなければ高い報酬はもらえないと思うこと。 それに、グローバル化が進んだ現在、競争相手は世界中の企業や個人になる。彼らとの競争に勝たない限り、この先は食っていけない、ということをしっかりと肝に銘じるべきだ。(P163)

 

もうひとつ、マンネリを防ぐには、求めて仕事をすることだ。「もっといい方法があるんじゃないか」「この問題の解決には違うやり方があるのでは」自分のやり方だけに固執することなく、頭を柔軟にして、これまでにない方法も試してみる。(P181)

 

 

厳しいビジネス社会で活躍されている柳井氏だけあって、シビアで現実的な記述も多い。ビジネスの知恵が詰まっているので、「あらゆるビジネスマン」にお薦めの一冊だが、「夢や希望が特に無い、若者」にも是非、読んでいただきたい。個人的には、柳井氏の本の中で一番好きで、イチオシの本だ。

 



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