【10|14】 藤井孝一さん ビジネス選書セミナー「ワークライフバランスな仕事術」講師:小室淑恵さん
本レポートでは、お薦めのセミナー以外は取り上げていないが、「講師のクオリティ」「価格」「開催頻度」で、『ビジネス選書セミナー』は、外せない。頻繁にいろいろなテーマで開催されているので、自分の興味のある回が、きっと見つかるだろう。私は、「ワークライフバランス」の回に参加したが、非常に理解が深まった。
参考: ビジネス選書&サマリー | 残業なしで好成績!ワークライフバランスな仕事術
◆ 「週末起業」で有名な、藤井孝一さんが、発行されているメールマガジン、『ビジネス選書&サマリー』が人気だ。2009年12月25日現在で、購読者数は、57,000人を超えている。藤井さんは著書も出版されているが、不況という状況もあり、特にサラリーマンの方に支持されていると感じる。
◆ メルマガでも告知される、「ビジネス選書セミナー」は、ビジネス書のベストセラー著者が講師を務め、値段も5,250円が中心と、比較的リーズナブルな価格設定となっている。個人的には、この「ビジネス選書セミナー」が、
「講師のクオリティ」「価格」「開催頻度」を考えると、非常にバランスが良い
と感じ、推薦したい。ビジネス書が好きな人ならば、過去の講師ラインナップを見れば、その豪華さを感じられると思う。 5名以上の申込みで、1人分の参加費が無料になるサービスも開始されたとの事で、さらに割安感がある。(5,250円のセミナーならば、1人あたり実質4,200円となる。)
◆ 私自身、何年もの間、長時間労働に苦しみ、常々「日本人の働き方はおかしい。」と感じていたので、「ワークライフバランス」への関心が高い。 「ワークライフバランス」に関して、私が注目している方としては、トリンプ元社長の、吉越浩一郎さんと、本セミナーの講師を務められていた、小室淑恵さんがあげられる。
◆ 「ワークライフバランス」という言葉を、あまり御存じない方は、「プライベートを重視して、仕事をないがしろにする」といった、悪いイメージを抱いているかもしれないが、これは完全な誤解である。 本質的には、本セミナーの中で、小室さんが言われていた
ワークライフシナジー
という表現の方が、的確だと思う。仕事以外を充実することさせる事によって、仕事面にも非常に好影響を与えるし、精神的な健全を保つ為にも、有用だと思う。 私が人生で、最も影響を受けた本、『残業はするな、「前業」をせよ!― 朝のスタートダッシュで人生が決まる』
でも、
仕事一筋の人は、仕事がうまくいかないと生活全体のバランスが崩れてしまうことが多い。仕事は好不調の波がどうしてもあり、不遇の時も覚悟しなくてはならない。
という言葉があるが、私もその通りだと思う。
◆ 近年、「うつ病」などの心の病気にかかる人が増加している。私も職場で、そういった心のバランスを崩してしまう方を、近くで見てきたので、身近な問題として感じる。一番の原因は、
長時間労働による睡眠不足
だと思うが、今振り返ると、私も月の労働時間が300時間を超え、毎日4時間睡眠が続いた時には、正常な思考ができなかった。いろいろなビジネス書を読むと、睡眠をしっかりとる事の重要さを感じるが、
最低でも、6時間。通常は、7.5時間
は、確保すべきだと感じる。その為にも、ビジネス書や、セミナーでの学びを活かして、自らの生産性を向上させ、残業をしないスタイルを確立したい所だ。
◆ 「ワークライフバランス」の概念が必要な理由で、「メンタルヘルス問題」「女性社員の戦力化」以外にも重要だと感じるのは、「介護問題」だ。
野村総合研究所の、未来年表によると、
- 2015年、日本の高齢化率が26.9%に到達
- 2025年、日本の高齢化率が30.5%に到達
とある。「ワークライフバランス」を軽視している方は、確実に迫っている高齢化問題から目をそむけているのでは無いだろうか。以前、ラジオ番組の『勝間和代のBookLovers』で、小室さんが言われていた
ワークライフバランスは価値観の違いではなく、情報量の違いだと思う。
という言葉も、非常に共感する。
本セミナー内での
介護には終わりがない
というフレーズも、非常に考えさせられる言葉だった。
関連する記事