【本】意志あるところに道あり 『日本男児』 長友佑都(著)
以前、紹介した長谷部選手の本と、共に注目されている、長友選手の『日本男児』。正直、私はあまり期待せずに読んだのだが、とても「熱い」素晴らしい内容だった。
特徴を一言でいうと
意志あるところに道あり。誰にも負けない努力をしてきた自信がある。
Amazonでの内容紹介
「意思あるところ道はできる」 「努力は裏切らない」
長友佑都を支えた二つの言葉である。
現在、世界一のサッカークラブ・インテルに所属する長友佑都。 なぜ、ユニバーシアード代表、北京五輪代表、W杯日本代表、そしてチェゼーナからインテルへと駆け上がることができたのか。 決して恵まれた身体でない彼が、世界のピッチに立つためにしてきたこと。 そこにあるのは、人並み外れた意思の強さと、想像を絶する努力だった。
ゆるぎない意志と不断の努力。 この二つがあれば、どんな困難にも打ち勝ち、夢をつかむことが出来る。 それを証明してみせた長友佑都選手。
複雑な家庭環境に育った少年時代。 ぐれかけた人生を変えてくれた恩師・井上先生のこと。 誰よりも努力をした東福岡高校時代。 身体の不調に悩んだ大学時代。 FC東京監督との約束。 そして、チェゼーナ、インテルでのプレッシャーとプレイをする喜び。 これからの目標。
日本を元気する“今一番熱い男”の現在とこれからが分かる必読の一冊!
多くの人に読んでいただけるよう、難しい漢字にはルビをつけてあります。
なお、 本人の強い希望により、東日本大震災で被災した方々へ、本人の印税の全額を寄付させていただきます。
“はじめに”に、「熱い本を作りたい」とあるように、長友選手の人柄が溢れる本になっている。「ありがとう」「感謝」という記述が非常に多い。・・・長友選手と言えば、インテル初ゴールのおじきパフォーマンスも素晴らしかった。
~ 日本男児 目次~
第1章 初志貫徹
第2章 一期一会
第3章 一意専心
第4章 切磋琢磨
第5章 試行錯誤
第6章 有言実行
第7章 一心不乱
おわりに
子供時代からの自伝的な内容で、長友選手の成長の軌跡がわかりやすい。また、中学校時代の先生が素晴らしく、出会いの大切さも伝わってくる。
ピックアップフレーズ
困難に直面しているときは、「こんなことで立ち止まっている場合じゃない」と打開策を考える。見落としているなにかを探す。必ず扉を開く鍵はあるから。 (P2)
単純に考えてもひとつのポジションを15人くらいで争うことになる。レギュラーになるための争いは激しい。(中略) 僕自身はまったく想像が出来なかったけれど、並大抵の気持ちでは競争に勝てないことは自覚していた。(P77)
努力は無駄にならないし、努力は裏切らない。必ずむくわれるときが来る。この頑張りによって、僕は絶対に成長している。今はまだその成果がわからないけど、将来きっと「あのときの苦しみが今に活きている」と思える日は必ず来る。
僕は自分の未来像、なりたい自分像をいつも意識している。それは日々進化し、微調整を繰り返しているけれど、今の自分と未来の自分との距離を測り、今、やるべきことの追及は怠らない。(P155)
人間誰にでもいいところもあれば、そうじゃない部分もある。つきあっていくのなら、いいところをたくさん見つけてつきあいたいと、いつも考えている。 (中略) 相手をリスペクトしようといつも考えているからかもしれない。(P219)
全体を通じて、長友選手の熱い想いと、努力の大切さが伝わってくる内容で、「今、結果が出て無いが、夢や目標に向かって進んでいる人」に特にお薦めだ。
関連する記事